夫が1ヶ月育休を取った時の妻側から見た記録と良かったこと
出産にあたり、退院日〜生後1ヶ月過ぎまでの約1ヶ月の間、夫が育休を取って家事や子育てをしてくれました。
男性の育児休業の取得率
ツイッターなどでは育休取得した方の発信を見かけますが、日本全体で見ると男性育休の取得率はなんとたったの5.14%!(厚生労働省「平成29年度雇用均等基本調査」)
少し前のデータではありますが、育児休業が法制化されたのが1991年のようなので、30年近くたってもこの数字とは、まだまだ進んでいないのだな…と感じます。
また、この5.14%の中には出産後2〜3日だけ休んだ、という人も含まれると思いますので、1ヶ月育休を取った夫は日本全国の中でもかなり珍しい存在になるんですね。
育休取得の経緯
幸い、私の夫は育休に前向きで、会社も制度が整っていたためスムーズに育休を取ることになりました。
予定日が12月22日で、12月17日に出産となったため、年末年始を挟んでの育休です。
里帰りするという選択肢もありましたが、里帰りをせずに東京で出産・そのまま育児に突入しました。
里帰りをしなかった理由は以下の2つです。
①妊娠後期〜産後1ヶ月までの一番大変な時期を夫に知って欲しかった
②新生児の可愛い時期を夫と一緒に育てたかった
夫の育休取得で良かったこと
・料理、洗濯、基本的な掃除をほぼやってくれた(ストックの補充なども!)
・息子のオムツ替え、ミルク、抱っこ、沐浴など基本のお世話ができること
・夜中に泣いて寝ない息子を見ていてくれて、その間私の睡眠時間を確保してくれた
・夫に息子を見てもらうことに心配事が特にない状態を作れた
最初から私は「息子のお世話以外はしない!」と宣言し、全ての家事を夫に任せました。
結果的に、家事も育児も夫は本当によくやってくれたと思います。
帝王切開で出産したこともあり、腹部の痛みがあってあまり動けなかったので本当に助かりました。
感心したのは、
「どんなに赤ちゃんが泣いていても父親は起きずグースカ寝ている」
と言いますが、息子が泣いていると夫が起きてくることですね。
寝ている時でも赤ちゃんの泣き声がして起きるかどうかは性差ではなくオキシトシンという、いわゆる愛情ホルモンと呼ばれるホルモンが影響しているそうです。
オキシトシンは母乳の分泌にも重要な役割を果たしますが、これは抱っこなど肌の触れ合いが多ければ多いほど高まるようなので、一日中赤ちゃんと一緒にいることで触れ合いを多く取ることの大切さを感じました。
現在生後4ヶ月後半ですが、やはり仕事に行くようになってから息子との触れ合いの時間が物理的に減ってしまい、夫が抱っこすると泣くということが増えてしまいました。
これも息子の成長過程ではあるのですが、夫は寂しそうです。
意外に難しかったこと
産後1ヶ月は息子のお世話以外しない!と宣言した私ですが、これを貫くのが意外に難しかったです。
なぜなら産褥期、確かに体はボロボロなんですが動けないことはない…というラインなんですよね。確かに、出産後すぐに授乳やら何やらを生まれたばかりの新生児のお世話をしないといけないので、寝たきりになってしまうようじゃ困るわけです。
また、新生児育児は大変なのですが新生児のうちは一日のトータル睡眠時間が長いので、意外と何もしていない時間があり罪悪感を覚えてしまいます。
なるほどみんなこうして無理をするのだな…という気付きでした。
男親だって育児をしたいと思う
育児は女性がするもの、という価値観は少なくとも同世代を見ている限り薄まっていると思います。
この育休が夫のキャリア上不利になるのかはわかりません。
が、既に上が詰まっておりポジションがなく、夫より年次が上でもポジションが上がれていない人がたくさんいる…という状況のようなので、そこまで影響しないのではないか…という見立てです。
冒頭で紹介した調査では、育児休業を利用したかったが利用できなかった人が3割ほどいるということなので、少なくとも育児休業を希望した人が不利益なく取れる状況になってほしいものです。