感想メモ:青江単騎を見た。荒木宏文ってすごい。刀剣男士への愛しさが増したよ
にっかり青江単騎出陣のライブ配信を見ました。
幸い息子がちょうどお昼寝してくれて、1時間ちょっとじっくり集中することができた。
コロナが広まってしまって、無観客での開催となってしまったこと。これは本当に残念だったけど、それでも配信という形で届けようとしてくれたカンパニーに感謝したい。
そして、無観客、配信でありながら青江(あらやん)とカンパニーの皆さんが届けたい思いをものすごく感じられる内容だった。
画面の前で寝ている息子を起こさないよう気持ち的には最大限の拍手を送りました。
この拍手を生で聞かせられないのは辛いけど、きっと届いてると信じたい。
以下ネタバレ含むので、これから見るよって方はご注意を。あ、考察とかは一切ないです。
青江から見た三百年の子守唄、葵咲本紀の物語、そして青江自身が自分の過去と向き合い成長するための旅を描いたもの。
とにかく圧巻でした。あらやん、刀剣男士に向き合いすぎ。
青江が語ったことほとんど、あらやんが思ったことなのかなあとすら思いました。
あらやん以外の役者さんには務まらなかったんじゃないかと、少なくとも私はそう感じました。
印象に残ったセリフたち↓(うろ覚えなのでニュアンスだけと思って)
仲間が増えるのはめでたいことなんかじゃない。戦力が足りないってことだから。
失いたくないものが増えていく。
歴史を守るためとはいえ、目の前で人が死んでいくのは辛い。
心の底から笑えたことがないんだ。
みんなを笑顔にしたい。そして僕も笑顔になりたい。
ちょっと本当にうろ覚えなので全然違うかもなんですが、このあたりのセリフ聞いてもう…もう…!!!てなりました。ちょっと背負いすぎよ。これ聞いたら石切丸さん怒るで???もっと僕たちを頼ってよって。
幽霊とはいえ幼子を切ってしまったこと。
任務とはいえ目の前で失われる命を救えなかったこと。
青江の中にある後悔と向き合うことが青江が極になるために必要な旅だったんだね。
どうして歴史を変えてはいけないんだろう。
幼子の幽霊を切らない自分に変えることもできた。
でも青江はそれをしなかった。
きっとそれをしてしまったら、もう青江は青江でなくなってしまうから。
何かを変えるということは、何かを失うということだから。
自分の弱さを受け入れる強さ。弱いからこそ強いってこともあると思う。
そしてその強さはきっと優しさにつながっていく。
青江は、自分に力が足りないから、もっと戦力が必要で、だから新しい刀が顕現される。自分がもっと強ければ、あの子達は刀のままでいられたのに…っていう。
ただの刀から、体だけではなく心も得てしまうのは、とてもやっかいでしんどいことなんだろう。
でも心があるから、幸せを感じることもできる。
そんなことをつらつらと考えてしまうような公演でした。
まだまだコロナも落ち着かないし、ワクチンの接種も進んでいないけど、どうかこの公演が無事に最後まで走り切れますように。
応援してます。